ファッションとしてのデモ行動

改憲に対する批判から、国会前などでデモに参加する若者が増加傾向にあります。政治的に訴えたいことを等しくする者どうしが集まり、一丸となって政府に対して意見していくこうした行動は、世界的にみればあまり珍しいことではありません。しかし、日本においてはバブル以降、あまり盛り上がることはありませんでした。政府のやり方に疑問を持つ若者がそもそもあまりいなくなったからです。

政治自体に興味や関心が薄く、目前の自分の学業や就職のほうがより身近な問題として優先されてきました。ところが近年、とくに2011年の大震災以降はさまざまなデモが催され参加者も徐々に増えていく傾向がみられます。こうした流れは主にTwitterやFacebookなどのSNSを通して広がり、一種のファッションとして要素も見られます。例えばTシャツをお揃いにして、見た目に統一感をはかったり、同じデザインの団扇を作ってそれを手にストリートを練り歩くなど、ファッション的な要素が大きいのです。

若い世代の人は敏感に反応しますので、このようなデモや勉強会、サークルなどの集まりが、ひとつのファッションとして大きなうねりを作っていくということも考えられます。デモに参加すること自体が、おしゃれな行動であるとの認識が高まれば、さらにこのような活動に参加するひとが増えて、盛り上がりを見せることでしょう。そこでユニフォームとしてのTシャツやパーカーなどのファッションアイテムが役立つことも考えられます。

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