【スーツの知識】基本編

クールビズが注目されているとは言え、暑い夏場でもお仕事でスーツを着用されている方も多いと思います。これは、傷んだからと言ってそう頻繁に買い替えられるものでもありませんので、できるだけ長く着たいですよね。ですが、やはり毎日のように着用していると生地が傷んできてしまうのが現実です。そこで、今回はできるだけ長く着続けて頂くためのお話をしたいと思います。

ご存知のようにスーツの素材にはウール(羊毛)が使われています。そのウールですが、濡れてしまうと強度が3分の1に落ちると言われています。例えば、紙を濡らした状態でその紙を指でこすることを考えてみてください。ボロボロと繊維が出てくることが想像できると思います。

これがスーツでも同じことが起きているのです。私たち人間は、当然ですが汗をかきます。湿気を含んだ状態で着用し続けると、生地同士が摩擦を起こして毛玉やテカリの原因になります。お店に来ていただけるお客様の中でもスーツは2着を着まわしているという方が多くいらっしゃいます。

これでは、十分な状態まで回復せずにまた着用することになるので、寿命を早めてしまいます。1日2休と私たちは言っているのですが、長くお使い頂くためには1日着たら2日間肉厚のハンガーにかけ、風通しの良いところで保管するよう心掛けてください。夏のようなとても汗をかく季節には3日間を休ませることをお勧めします。こうすることで湿気もとれ、シワも回復するので長くお使い頂くことができるようになり、結果的に経済的にも良いかと思います。

夏でもスーツスタイルでお仕事をされる方は1日3休を意識して、4着程度で着まわして頂くようにしてみてください。

Leave a comment

Your email address will not be published.


*